
どうする?
老後の住み替え
住み替えのきっかけは
60代はライフスタイルが大きく変化する時期です。子どもの独立による家族構成の変化や健康上の理由から、新しい住まいを検討する方が増えます。
主な理由としては
- 子どもが独立し、夫婦2人では広すぎる
- メンテナンスをしてこなかったので老朽化してしまった
- 体調を崩しがちでバリアフリーでないと心配
- 車の運転が難しくなったので利便性の良い場所に住みたい
このような声が多いようです。
定年退職後は自宅にいる時間も長くなります。より快適な暮らしを実現するために「老後の住み替え」について考えてみましょう。
リフォームと買い替え
人が住まいに求めるものは家の広さや便利さだけではなく、住み続けた街への愛着や過ごした思い出という気持ちの部分も大きいです。
環境を変えたくない場合はリフォームをして安全で快適な空間を作るという方法もあります。
60代になると今まで色々な経験をしてきて、自分に合った住まいの形がみえてきているのではないでしょうか。老後の住まいこそ「終の棲家」です。理想の住まいの完成形を目指してリフォームプランを立てましょう。
現在住んでいる土地を離れても気にならない、また心機一転知らない街で新しい人生を過ごしてみたいという場合は買い替えを検討します。
ライフスタイルに合わせて駅が近い、緑が多い、病院が近いなど希望条件の優先順位を決めてから探し始めるとよいでしょう。
50歳以上を対象としたマイホーム借上げ
新しい住まいを手に入れるために、今の思い出が詰まった家を売却や解体するのは抵抗があるという方には、一般社団法人「移住・住みかえ支援機構」(JTI)の「マイホーム借上げ制度」を検討してみてはいかがでしょうか。
この制度は50歳以上のシニアを対象に建物を借上げ、賃貸住宅として第三者に転貸するシステムです。
子育て世代でお金に余裕がないが、ある程度広さのある家に住みたいというニーズと合致しています。使われなくなった住まいを社会の財産として活用できます。
住まいとお金
住み替えを検討する際、老後の生活のことを考えて多くの方が価格を重視しています。
退職後は収入が減少するケースが一般的です。ローンを組んで住み替え先を検討する場合は借入額を少なめにしたり、頭金を増やすなど返済期間を短くしておくと気持ちに余裕ができるでしょう。
また住み替えのパターンもさまざまです。賃貸から賃貸への住み替えもあれば、賃貸からマイホームを購入して住み替え、もしくは、マイホームを売却して新しいマイホームに住み替える場合もあるでしょう。
それぞれ、考えておくべきお金は大きく異なります。
例えば賃貸では、月々の固定費は賃貸料と管理費ですが、マンションを購入した場合は住宅ローンの返済に加え、管理費や修繕積立金もかかります。
さらに毎年、固定資産税も支払う必要があります。その他、火災保険料や不動産取得税等、いつどれくらいの額が必要かをシミュレーションしておくとよいでしょう。
まとめ
住み替えを検討する際は、今の住まいで将来、快適に暮らせるかどうかをイメージしてみてください。不便だなと思うことがあればリフォームや買い替えを検討してはいかがでしょうか。
いつでも住まいのことを考えると夢が広がります。しかし、住まいだけに資金が集中しないよう、しっかりと資金計画を立てましょう。