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50代柔軟な対応が大切
50代からの資産運用

資産運用を始める前に

初めて資産運用を行う前にしておくとよいことがあります。それは10年後、20年後の
ライフプランを立てることです。ライフプランとはこれからの人生計画です。

20代、30代の頃に漠然と描いていたというものではなく、現実的なプランを考えます。定年後の過ごし方、趣味、挑戦したいことを挙げていきます。
そして、現在持っている資産(財産)と負債(ローン等)、毎月の支出と定年までに必要となる大きな出費(教育費等)を洗い出します。

これらを把握した上で余裕のある範囲で資産運用を考えていきます。

また、50代からの資産運用はお金を増やすことが直接の目的ではなく増やしたお金は残りの人生でライフプランに合わせて使うことが目的と考えるとよいでしょう。
そのためにもこれからどういう人生をおくりたいかを明確にしておくことが大切です。

資産運用は長期プロジェクト

資産運用というと定年までに、退職後の資金をつくりだすためと考える方も多いですが、もう少し長い目で考えるとよいでしょう。
50代~70代までの20年間くらいが目安です。時期によって運用の仕方を変えていくなど、柔軟に対応していくことが大切です。
例えば、定年までと定年後と2つの期間に分け、収入がある定年までは積み立て投資をする時期で、毎月必ず積み立てを実行するようにします。
そして、退職後は使いながら運用する時期で、資産を引き出しつつ、残した資金は引続き運用をします。

定年までしか運用できないと思い込むと期間が短く、大きく増やさなくてはという極端な考えに陥りがちです。

50代からの資産運用は20年間という長期に渡るものという意識を持ち、プロジェクトとして取り組むとよいでしょう。

資金に合わせた運用が大切

資産運用を初める際に、「どの金融商品に投資すれば儲かるか」に意識が向きがちです。しかしその前に資金の特性と投資先を把握しておくことが大切です。

資金の種類は3つに分けることができます。

  • 流動性資金-急な出費の際にいつでも引き出せるもの(普通預貯金 他)
  • 安定性資金-教育資金や家の増改築費用でしっかり貯めておきたいもの(定期預金、債券他)
  • 収益性資金-手をつけなくてもよいお金、将来のためにある程度リスクをとっても殖やしたいお金(投資信託、株式 他)

それぞれご自身の資金と照らし合わせ、投資配分を決めていくとよいでしょう。個別の金融商品についていきなり調べ始めると、目的に応じた判断ができず、正しい選択が難しくなります。

まとめ

50代からの資産運用は人生の後半を有意義にするための大切な対策です。
できるだけ早く取り組みたいところです。
しかし、資産運用のための金融商品はさまざまです。それぞれの商品特性を一つひとつ検討していくことは骨の折れる作業です。
なんだかよくわからないから貯金だけしておけばいいと思われるのも当然でしょう。

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